2020.11.11
ベランダのトタン屋根を修理するべきタイミングと修理方法を紹介
- 屋根点検

ベランダの屋根は、日々雨風や紫外線にさらされているため、月日が経つとどうしても劣化してしまいます。
ベランダには毎日出ているのに屋根の劣化になかなか気づかず、雨漏りしてから気がついたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ベランダの屋根の修理は、比較的安価で行うことができますが、それでもできるだけ費用は抑えたいものです。ベランダの屋根は多少壊れていてもあまり支障がないので、気がついていても放っておいてしまうこともあるかと思いますが、放っておくことで、あとで高額な修理費用がかかってしまう場合もあります。
そこで今回は、ベランダの屋根の役割と素材、ベランダのトタン屋根を修理するべきタイミングと修理方法を紹介します!
ベランダの屋根について
ご自宅にベランダがある場合、屋根がついていると雨に当たらずに洗濯物を干すことができたり、夏の強い日差しが入りにくくなったりととても便利です。
一口にベランダの屋根と言ってもさまざまなものがありますので、まずはベランダの屋根の役割と共にベランダの屋根に使われる素材を紹介していきます。
ベランダの屋根の役割
ベランダの屋根が壊れてしまったとき、この機会に撤去してしまおうと考える方もいらっしゃいます。確かにベランダの屋根は、時間の経過と共に劣化してしまいますが、ベランダの屋根には下記のような大切な役割があります。
- 日差しの軽減
- 雨や雪が入るのを軽減する
- 室内を見えずらくする
ベランダの屋根の1番の役割は、室内に直射日光が入るのを防ぐことです。直射日光は、床や家具の劣化を早める原因になるので、屋根があることで劣化のスピードを遅らせられます。
また、雨や雪がベランダに直接入るのを軽減することで、窓から浸水するのを防ぎ、急な雨でも洗濯物を濡らしてしまうことがありません。
そして、屋根があることで、外から室内の見える範囲が狭くなるので、プライバシーを守ることができます。自宅の周りに背の高い建物がある場合などに非常に有効です。
ベランダの屋根の素材
屋根材にはさまざまな種類があり、素材ごとに特徴が違っています。ベランダの屋根が壊れた場合にも、修理を行う際にはどの屋根材が使われているのかを知っておかなければなりません。では、ベランダに使われる一般的な屋根材にはどのようなものがあるのでしょうか。
・トタン
薄い鋼板を亜鉛メッキで覆っているトタンは、1㎡あたり5kgと軽量で耐震性も高い優秀な素材です。値段も1㎡あたり5,000円ほどと安く、施工も簡単で短期間で済むので、建材として良く使われていました。
高度成長期には、多くの人たちがトタン屋根の家を選びました。
・塩化ビニル
加工しやすく物理的強度が強めな塩化ビニルは、ベランダの屋根に良く使われる素材です。ホームセンターなどでも1枚500~600円ほどで購入することができるので、自分で修理をしたことがある方は使用したことがあるかもしれません。
素人でも扱いやすい素材ですが、耐用年数が5年程度と短く劣化しやすいので、短いスパンで交換する必要があります。
・アクリル板
アクリル樹脂で作られたアクリル板は、透明度が93%ととても高く、加工しやすい素材です。ガラスよりも軽いうえに強度は約200倍となっていて、ベランダの屋根をDIYで作る際に良く使われている素材でもあります。
・ガラスネット
硬質塩化ビニル素材で作られたガラスネットは、ネットのように格子状にガラス繊維が入っていて耐用年数が10年と長く、塩化ビニルより劣化しにくいことが特徴の素材です。
値段も安いので、ガーデニングスペースなどのDIYに良く利用されています。
・ポリカーボネット
破れないプラスチックと言われるポリカーボネットは、耐衝撃性などに優れたプラスチック素材です。値段も安いうえに強度が高いので、非常に優秀な素材です。
ポリカーボネットを屋根材に使う場合には、太陽光が当たる表の片面にしか耐候処理を施さないのが一般的なので、屋根の裏表をしっかりと確認しながら施工しないと、日焼けによる色あせで本来の耐用年数に見合った使用ができなくなってしまいます。
ベランダのトタン屋根の修理について
建材として優秀なため、高度成長期には多くの家の屋根がトタンで作られていました。しかし、トタン屋根は他の素材に比べて耐用年数が短いと言われている素材です。
ベランダのトタン屋根から雨漏りしてしまっては、せっかく干していた洗濯物が濡れてしまい、屋根の意味がなくなってしまいます。
最近では、ノスタルジックなトタン屋根の魅力が見直されてきていますので、不具合が生じた場合、修理をして大切に使っていくこともひとつの方法です。
修理するべきタイミング
トタン屋根には定期的なメンテナンスが必須です。ベランダのトタン屋根に次のような症状がある場合には、早めの修理を検討しましょう。
- 色あせ・変色
- トタンが浮いている
- 塗装の剥がれ
- 釘が抜けてバタついている
- 錆びているところがある
トタンなどの金属でできた屋根材は、金属の表面に水分が付着することで化学反応が起こり、錆びが生じたり、厚みの薄さから強風などで釘が抜けてトタンがだんだんと浮いてきてしまいます。
長年雨風に晒されることで色あせや変色、塗装の剥がれも起こってくるので、そのまま放置すると錆びて穴が開く原因にもなります。
しかし、ベランダの屋根の点検を自分で行うと、下から見ることしかできないので、破損箇所を見落としてしまう可能性もあります。
そんなときに活用していただきたいのが、ドローンを利用した屋根の点検を行っているヤネラボです。北関東で初めてドローンを利用して屋根の撮影を行ったヤネラボは、屋根の撮影から修理までをワンストップで提供しているので、スムーズに屋根の修理を完了できます。
しかも、ベランダのトタン屋根の破損の原因が台風などの自然災害によるものの場合、火災保険を利用してほとんど自己負担なしで修理できる可能性があります。もし火災保険に加入しているという方は、保険を利用することができるかもしれないので、一度ヤネラボに相談してみることをおすすめします。
修理方法
ベランダのトタン屋根の修理方法は状況によって異なります。そのときの痛み具合に最適な方法で修理を行うことが非常に大切です。
トタン屋根の修理方法は大きく分けて4つありますので、ご紹介します。
塗り替える
トタン屋根の全体が錆びたり色あせたりしている場合には塗り替えを行います。錆びている部分を丁寧に取り除いてから錆止め材を塗り、塗装を行います。
塗装に含まれる顔料が、チョークの粉のように変化してしまうチョーキングが起こっている場合も、同様に塗り替えで対応します。
葺き替える
錆びが進行して穴が開いているような場合には、葺き替え工事を行います。葺き替え工事は、トタン板と下地を全て交換する工事で、屋根を新規に葺き直す方法です。
建物の構造や設計にもよりますが、設計の段階で、軽い金属の屋根材を使用することが前提となっている場合が多いので、葺き替えられる屋根材は金属屋根材となります。
トタン屋根は、表面が錆びているだけに見えても、実は貫通して穴が開いていたということも多いので、錆びを放っておかないことが重要です。
カバー工法
カバー工法は、古いトタン屋根の上に金属屋根材を被せる方法です。もともとあるトタン屋根の上に防水紙を敷いてから新しい屋根材を被せていきます。
防水紙には遮熱機能を持っているものや、遮音性を持ったものもあるので、トタン屋根で気になる暑さや雨音などを軽減することもできます。
部分修理
部分修理は、トタンや土台の部分的な補修、交換を行う方法です。錆びが一部だけの場合や、一ヶ所だけめくれてしまったなど、屋根の傷みがごく一部である場合に行います。
ただ、修理するのはごく一部分だからといって自分で修理しても、それは応急処置にしかならない場合が多く、そのまま放っておくとあとでもっと大掛かりな修理が必要になることもあります。
ベランダでの作業は高所で行いますので、非常に危険なので、少しの修理でもプロに頼むようにしましょう。
まとめ
ベランダの屋根の役割と素材、ベランダのトタン屋根を修理するべきタイミングと修理方法を紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。
ベランダの屋根の素材がトタンである場合、比較的安い費用で修理を行うことが可能な反面、錆びや劣化に早めに対処することが必要です。
上記でもご紹介しましたが、ベランダでの作業は高所で行いますので、自分では行わずにプロに依頼しましょう。ヤネラボでは、足場を組まずにドローンを使った屋根点検を行っているので、職人さんが転落してしまうなどの心配もなく安心して点検を任せることができます。
トタンの点検は、症状が現れてから行うのではなく、定期的に行うことも非常に大切です。ヤネラボは、24時間365日WEB予約ができるので、ぜひご活用ください。