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2021.09.24

トタン屋根もカバー工法は可能?カバー工法の手順と費用を解説

  • 屋根知識
トタン屋根もカバー工法は可能?カバー工法の手順と費用を解説

トタン屋根は安くて丈夫であることから広く普及していますが、最近では新しい屋根材も多く出てきていることもあり使われることが少なくなっています。

トタン屋根は古くなってくるとサビや色あせなどの劣化が出てきます。

そのようなサインが出てきたらメンテナンスをする必要がありますが、トタン屋根のメンテナンス方法はカバー工法のほかに葺き替えや塗装などがあります。

メンテナンスを行う際にはしっかりとそれぞれのメリット・デメリットを把握した上で方法を選んでいく必要があります。

この記事ではトタン屋根のカバー工法を行う際の手順や費用などについて解説していきます。

この記事でわかること

  • トタン屋根の特徴
  • トタン屋根の種類
  • カバー工法のメリット・デメリット
  • カバー工法の費用と手順
  • トタン屋根のメンテナンス方法

トタン屋根の特徴

トタン屋根は鋼板を亜鉛でメッキすることにより、より錆びづらくなった屋根材のことです。

安くて耐久性高いことから長い間、屋根材として利用されてきました。

ここではまずはトタン屋根のメリットとデメリットを見ていきます。

 

トタン屋根のメリット

トタン屋根のメリットは、安くて耐用年数が比較的長いという点です。

トタン屋根はしっかりとメンテナンスを行っていれば、大体20年ほど使用を続けることが可能です。

また素材自体も軽いため、その下の建築物の構造も安価で済ませることが出来るのもメリットの一つです。

 

トタン屋根のデメリット

一方でトタン屋根のデメリットとしては、熱の伝導率が高いため、夏に熱くなりやすいという点です。

また安価で軽いガルバリウム鋼板が出てきたことによって、トタン屋根を使用するメリットがあまりなくなってきています。

耐久性という点で見ても、ガルバリウム鋼板はトタン屋根の3倍ほどあります。

またトタン屋根の場合は、雨音が響いてしまったり、サビに弱いというデメリットもありますが、ガルバリウム鋼板の場合はこのようなデメリットもなくなっています。

 

トタン屋根の種類

トタン屋根といえば金属の屋根を思い浮かべる人も多いと思いますが、その中でも4つの種類があります。

それぞれのトタン屋根に特徴があるので、修理を行う際にも家の屋根がどの種類なのかを知っておく必要があります。

ここではそれぞれの屋根の特徴を解説していきます。

 

瓦棒葺きトタン屋根

瓦棒葺きトタン屋根は瓦棒という桟を設置してその上にトタン屋根を張っていく形式です。

この方式のトタン屋根は雨漏りに強く、多くのトタン屋根はこの形式を採用しています。

 

立平葺きトタン屋根

立平葺きトタン屋根は桟が使われてない形式の屋根になります。

この屋根は桟を使っていないことによって防水性に優れています。

 

波板トタン屋根

波板トタン屋根はその名の通り表面が波のようになっているトタン屋根で物置などに使われています。

表面が波状になっていることで、強度が高くなります。

 

折板トタン屋根

折板トタン屋根は表面が台形になっているトタン屋根で、工場や体育館などに使われています。

波板トタン屋根と同様に表面が台形になっていることによって表面の強度が上がっています。

 

カバー工法の特徴

トタン屋根の修理方法には塗装や葺き替えなどの方法がありますが、その中でもカバー工法はどのような特徴があるのでしょうか?

ここではカバー工法のメリットとデメリットに分けて紹介していきます。

 

カバー工法のメリット

まずはカバー工法のメリットを紹介していきます。

 

費用が安い

カバー工法の一番のメリットは費用が安く済むという点です。

カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根を重ねていくという方法になるので、元の屋根を撤去する費用がかかりません。

 

工期が短い

もう一つのメリットとしてあげられるのは工期が短く済むという点です。

これも既存の屋根を撤去しなくてもいいというのが大きな理由です。

屋根の葺き替え工事を行う場合は2週間〜1ヶ月ほどの期間を見ておく必要がありますが、カバー工法の場合は1週間〜2週間ほどの期間で行なうことが可能です。

 

断熱性や遮音性が向上

断熱性と遮音性が向上するのもカバー工法のメリットです。

カバー工法を行なうと空気の層ができることによって2重構造になります。

それによって家の中での生活も快適になるというメリットがあります。

 

カバー工法のデメリット

次にカバー工法のデメリットを紹介していきます。

カバー工法のデメリットとしては大きく耐震性と火災保険を利用できないというのがあります。

 

耐震性に影響

カバー工法は元の屋根の上に新しい屋根をかぶせることになるので、重量が重くなってしまいます。

屋根の重量が重くなってしまうことで、耐震性が低下してしまう可能性があります。

特に元の屋根が劣化してしまっている場合、かなり危険な状態になるので、そのような場合は屋根葺き替えのほうがおすすめの修理方法になります。

 

火災保険を利用できない

屋根の修理に火災保険を利用しようと思っている人も多いと思いますが、カバー工法の場合は火災保険を利用できない可能性が高くなります。

火災保険というのは基本的に自然災害にあった場合に適用される保険なので、カバー工法のような新しい屋根の変更する場合は適用されないことも。

屋根材が劣化している場合は屋根葺き替え工事も検討するのがおすすめです。

 

トタン屋根のカバー工法は出来る?

トタン屋根にカバー工法を行うことは可能です。

しかし、実際にトタン屋根でカバー工法を行うことはあまり多くありません。

理由としては、多くのトタン屋根は30年以上が経過していてカバー工法ができない状態になっていることです。

既存の屋根が劣化しているなかでカバー工法を行ってしまうと、重さに耐えきれなくなってしまいます。

また屋根の葺き替え工事とあまり費用が変わらない可能性も高いので、どちらを選ぶかは屋根の劣化状態や費用などを総合的に判断して行う必要があります。

 

トタン屋根のカバー工法の費用

トタン屋根のカバー工法にかかる費用は屋根の大きさや形状、新しい屋根の種類によっても変動しますが、一般的には1万円/㎡が相場です。

なのでかかる費用は60万〜200万円ほどを見ておくといいでしょう。

費用の内訳は以下の表のようになります。

トタン屋根のカバー工法の手順ではトタン屋根のカバー工法はどのような手順で行っていくのでしょうか?基本的には下準備を行ってから野路板、ルーフィング、屋根という手順で貼っていきます。まずは新しい芯木を添えてから野路板を設置していくことで、空気の層ができ断熱高価が高まります。次にルーフィングを設置して屋根をかぶせていきますが、この時におすすめの屋根はガルバリウム鋼板です。価格はトタン屋根とほぼ同じですが、耐久性は高くなります。

トタン屋根のカバー工法以外の修理方法トタン屋根の修理を行なう際にはカバー工法以外の修理方法を知っておく必要があります。トタン屋根の劣化状況によってはカバー工法よりも他の修理方法の方が合っている可能性もあるので、事前に知っておきましょう。ここでは塗装と屋根葺き替えの2つを紹介します。
塗装まずは塗装は色あせやサビなどが発生した場合におすすめのメンテナンス方法です。穴あきや大きな損傷には対応できないので注意が必要です。かかる費用は30万〜70万円程度で、修理の期間は1〜2週間ほどになります。塗替えを行なう際にはどのような塗料を使用するかということが大切になります。断熱性の高いものや安いもの、耐用年数が長いものなどがあるので、目的によって使い分けましょう。
屋根葺き替え葺き替え工事は既存の屋根を全て撤去して、新しく屋根を設置す修理方法です。もともとの屋根材を撤去しなくてはいけないので一番費用のかかる修理方法になります。100万〜200万円程はかかると思っておいた方が良いでしょう。一方でメリットとしてはカバー工法と違い耐震性が低下しないことや、ガルバリウム鋼板に変えることができるので耐用年数が長くなるという点が挙げられます。

【時期別】トタン屋根のメンテナンス方法トタン屋根のメンテナンス方法には大きく分けて「屋根塗装」「屋根カバー工法」「屋根葺き替え」の3つの方法があります。メンテナンス方法の選び方としては、劣化状態や費用などがありますが、築年数も大きなポイントの一つです。なのでここではあくまで目安ですが、築年数別の修理方法を紹介していきます。
〜10年築年数10年までは屋根塗装がおすすめのメンテナンス方法です。10年までの場合は大きな劣化などはなく、色あせやサビなどが出てくる可能性が高いです。サビというのは大したことがないと思うかもしれませんが、放っておくと寿命が短くなってしまいます。なので定期的に塗装を行うことをおすすめします。
〜15年10年から15年の場合はどれぐらいサビが進行しているかというのが重要なポイントになります。これまで定期的にメンテナンスを行っているのであれば、屋根塗装でも問題ない可能性もあります。しかし、メンテナンスを全く行っていないのであれば屋根カバー工法か屋根葺き替えの方がおすすめです。
15年〜建築してから15年以上たっている場合、屋根塗装で対応できる劣化状態である可能性はほとんどありません。なのでおすすめのメンテナンス方法としては屋根カバー工法か屋根葺き替えになります。

トタン屋根の修理はDIYで可能?屋根の修理を業者に依頼する場合は高額な費用がかかるので、DIYでの修理を行おうと思う人も多いのではないでしょうか?しかしDIYでの屋根修理は危険がつきものなので、やってはいけません。ここではDIYでの屋根修理が危険な理由と自分でも出来る応急処置について紹介していきます。
トタン屋根のDIY修理が危険な理由屋根の修理をDIYで行う場合には高所での作業をする必要があります。しかし、実際に屋根の修理をDIYで行おうとして怪我を負ってしまったり、最悪の場合には死に至ってしまったということも少なくありません。屋根修理業者であっても高所での作業をする際には万全の準備をして、作業にあたります。そのような作業を慣れてない人が行うということはリスクが大きいということも頭に入れておきましょう。
トタン屋根のDIYで出来る範囲屋根の上でのDIY修理を自分で行うのは危険ですが、雨漏りが起こった場合にはそのまま放っておくとより悪化してしまいます。なのである程度の対策は自分で行う必要があります。具体的には

  • 雨漏りをしているところにバケツを置く
  • 雨漏りをしている周辺の電気を止めておく

ということをしましょう。雨漏りをしたまま放っておくと周辺の家具や床が腐ってしまう可能性があります。

まとめ:トタン屋根のカバー工法は慎重に今回はトタン屋根のカバー工法について紹介しました。トタン屋根のカバー工法を行うかどうかは、屋根の劣化状態によって判断することが必要です。トタン屋根が設置されてから30年以上たっている場合は重さに耐えられなくなっている可能性もあるので、屋根葺き替えも同時に検討する必要があります。自分でどの修理方法が必要なのかを判断することは難しい場合は、屋根修理業者に依頼して見積もりを出してもらうのがおすすめです。その上でカバー工法を行うべきなのか葺き替え工事を行うのかを決めていきましょう。

新しい屋根材

5000〜10000円/㎡

棟板金など

3000〜10000円/㎡

野路板

1500〜2500円/㎡

防水シート

500〜1500円/㎡

足場

500〜1500円/㎡

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