コラム

2021.06.25

物置の屋根修理はDIY可能?業者に依頼した場合の費用も紹介

  • 屋根知識
物置の屋根修理はDIY可能?業者に依頼した場合の費用も紹介

物置の屋根が壊れると、中に置いてあるものの故障などの原因にもなり、早く修理したいと思いますよね。業者を呼ぶとお金もかかるし、DIYで修理できないかなと思う方も多いのでは?

そこでこの記事では、DIYでできる応急処理の方法や業者に依頼した場合の費用相場などを紹介。物置屋根の修理について知りたい方は参考にしてください。

 

物置屋根の種類と修理方法

最初に物置屋根の種類と修理方法を紹介します。

物置屋根と一口に言っても種類はさまざま。修理方法やメンテナンスの時期も異なりますので、自宅の物置の屋根を確認し参考にしてください。

種類 耐用年数 費用/枚
塩化ビニル樹脂 2〜3年 500〜700円
ポリカーボネート 10〜15年 700〜900円
FRP樹脂 10〜13年 700円〜
トタン 10〜15年 700〜900円
ステンレス 50年 1800〜2400円
ガルバリウム鋼板 15〜20年 900〜1200円

 

1.塩化ビニル樹脂

耐用年数:2~3年

値段:1枚当たり500~700円

「塩ビ」と呼ばれる塩化ビニル樹脂は、安価で柔軟性が高いため加工しやすく物置の屋根材としてよく使用されています。耐久性は低く、耐用年数は2~3年と短いことがデメリットです。太陽光や紫外線、雨水や温度変化により劣化しやすく、劣化すると触るだけでボロボロと崩れるようになります。

他にも、白っぽくなる、黄色っぽくなるような変色や反りなどの変形、ひび割れや欠けなども経年とともに起こりやすくなります。塩化ビニル樹脂は、劣化による硬化で簡単に崩れてしまうため、修理は屋根全体の葺き替えが必要です。

 

2.ポリカーボネート

耐用年数:10~15年

価格:1枚当たり700~900円

ポリカーボネートは、樹脂素材の中でも衝撃に対して高い耐性があります。

熱に強く、劣化が少ないので耐久性に優れていて、耐用年数は7~10年程度です。警察などで透明な盾にも使われており、高い強度を持っています。

ただし、紫外線には弱く、長期間太陽光を浴びると耐衝撃性が下がり、変色します。ポリカーボネートの屋根は、割れた部分の張替や交換で対応できます。

 

3.FRP樹脂

耐用年数:10~13年

価格:1枚当たり700円~

プラスチックにガラス繊維を組み合わせた強度が高い樹脂素材で、塩化ビニル樹脂よりも強度があります。

軽くて、簡単に加工しやすいのでさまざまな用途に使用されています。鉄などの素材に比べ、サビない上に防火性にも優れています。ポリカーボネートと比べ熱伸縮を起こしにくいので、パチパチと音がしません。

紫外線に弱いので定期的なメンテナンスが必要です。修理する場合はコーティングや塗装で表面を強化します。

 

4.トタン

耐用年数:10~15年

価格:1枚当たり700~900円

鉄に亜鉛でメッキをしたトタンは物置屋根の素材としてメジャーな素材です。

トタンはサビやすく、サビたまま放置すると穴があき雨漏りの原因になります。塗装の色が薄くなる、表面に白い粉が付く「チョーキング現象」が起こったら塗装メンテナンスが必要です。

すでにサビが進行し、穴が空いて雨漏りしている場合は塗装によるメンテナンスは不可能なので、屋根の張替や葺き替えを検討しましょう。

 

5.ステンレス

耐用年数:約50年

価格:1枚当たり1800~2400円

ステンレス製の屋根は、トタンよりも強度が高く、耐食性に優れています。軽くて強く、サビにくいのが特徴です。デメリットは、費用が高いこと。同じ金属のガルバリウム鋼板に比べると、2倍以上の費用がかかることもあります。ただし、耐用年数が長く、メンテナンスもあまり必要ないので、長い目で見るとコスパに優れているとも言えます。

強風などで物があたると傷つきやすく、傷ついた部分からサビることが。他の金属に触れた部分がサビるもらいサビが起こることもあります。

ステンレスのサビは、中性洗剤やステンレス用の洗浄液でこすると落ちます。ステンレス製の屋根は、サビを見つけたら早めに対処することで長持ちします。

 

6.ガルバリウム鋼板

耐用年数:15~20年

価格:1枚当たり900~1200円

住宅の屋根や外壁にも使われている、人気の屋根材がガルバリウム鋼板です。

鉄にアルミニウムと亜鉛のメッキがされているのでサビにくく、耐用年数が20年と長いのが特徴です。耐食性にも優れているので、海沿いの塩害のある地域にも最適。

ステンレス屋根と同様に表面に傷が付きやすく、傷付いた部分からサビが広がる場合も。もらいサビや高温多湿な状況下で起こる白サビなどが発生することもあります。

色褪せがある場合は塗り替え、サビがある場合はサビを取ってから塗装、ガルバリウム鋼板に浮きがある場合は、葺き替えや重ね葺きが必要です。

 

物置屋根をDIYで修理する方法

物置屋根の修理をDIYで行う場合、大切なことは不具合がある箇所をよく確認すること。少しの穴や傷の場合は、DIYでも補修可能なので費用をかけないで、屋根の修理が可能です。

ただし、補修の範囲が広い、破損がひどいなど素人の手に負えないと判断した場合は、専門の屋根修理業者に依頼しましょう。DIYでの屋根修理は、あくまでも応急処置。根本的な修理をするなら専門業者に依頼するのが安心です。

ここでは、DIYでできる屋根修理の方法を解説します。物置の屋根とはいえ、高所での作業になります。安全には十分に配慮し、自己責任で行ってください。

DIYで屋根修理を行う際に必要なもの

1.ブルーシート雨漏り箇所がわからない場合は、ブルーシートで物置の屋根全体を覆うのがおすすめです。強風で飛ばされやすいので、ブルーシートの端を固定することがポイント。紐で固定すると、物置を傷つける場合があるので土のう袋を使い固定しましょう。土のう袋は重いので、1人で屋根まで持ち上げるのは危険です。2人以上で作業するのがおすすめです。ブルーシートで覆いっぱなしにしておくと、屋根の水が排水されずカビの原因になる可能性があります。ブルーシートは雨が上がったら撤去し、早めに専門業者に修理依頼をしましょう。手順

  • 土のう袋に砂を入れる
  • 屋根に上りブルーシートを敷く
  • 強風で飛ばないようにハトメ部分に土のうの紐を通し、周りを固定する
  • 端がめくれないように養生テープで固定する

ブルーシートの大きさは、屋根に欠けてみると短かった!ということにならないように事前に屋根のサイズを測りましょう。屋根には傾斜があるので、縦方向に1m程度余裕を持って購入するのがポイントです。端を固定することや防水性を考慮して、ハトメ付き、防水ブルーシートの購入がおすすめ。土のう袋に詰める土は、自宅の庭の土やレンガやブロックでも代用可能です。土のう袋に詰める砂は、5~6分目までが目安です。
2.防水テープ・防水シート防水テープや防水シートでの修理は、もっとも簡単に素早く修理できる方法です。ホームセンターでも材料が手に入りやすく方法も簡単なので、小さい破損の場合は最適です。破損箇所に防水テープを切って貼るだけなので、作業も簡単。失敗しても貼りなおせばいいだけなので手軽に挑戦できることもポイントです。表面がアルミ素材の防水テープは、耐久性も高く長期間の防水効果を期待する場合にはおすすめです。普通のビニールテープやガムテープは防水テープではないので使わないようにしましょう。専門業者の修理と比べて耐久性が低いので、防水テープや防水シートでの修理はあくまでも応急処置であるととらえておきましょう。手順

  • 防水テープやシートを貼る部分の塗装を紙やすりできれいに落とす
  • バケツに水で薄めた中性洗剤を入れ、雑巾で汚れを落とす
  • 補修箇所を乾燥させる
  • 防水テープやシートを補修箇所に貼る

防水テープやシートは、補修箇所全体を覆うように貼ります。外側に空気を押し出し、気泡が入らないようにテープの端からゆっくりと貼ってください。補修範囲が広い場合は、防水シートの使用がおすすめです。防水テープと同じ手順で修理可能です。
3.コーキング屋根修理をDIYで行う方法には、コーキング剤を使った方法もあります。屋根のひび割れなど雨漏り箇所が特定できる場合には有効です。コーキング剤で屋根の破損箇所を覆うので、手間はかかりますが防水機能が長持ちすることがメリット。トタンやガルバリウム鋼板などの金属屋根の場合は、耐熱性の高いコーキング剤を使用しましょう。これらの金属製の屋根は、日光により表面温度が80度を超えることがあり、熱によりコーキングが溶ける可能性があるためです。手順

  • 紙やすりで補修箇所の塗装を落とす
  • 補修箇所の周囲をマスキングテープで覆う
  • 補修箇所をコーキング用プライマーを塗る
  • コーキング剤で補修箇所を埋める
  • へらでコーキングをきれいに成形する
  • マスキングテープをはがす
  • コーキング剤を乾燥させる

補修箇所に汚れがあるとコーキングがはがれやすくなります。水洗いができる場合は、汚れをきれいに洗い流しましょう。周囲にコーキング剤の付着を防ぐために、マスキングテープで養生します。コーキング剤を打った後は、へらでコーキング剤を丁寧に滑らせます。最後にコーキング剤が乾く前にマスキングテープをはがしてください。コーキング剤が乾いてしまうと、きれいにはがれなくなります。

業者に依頼した場合の修理方法と費用相場

DIYでの修理は、応急処置です。長持ちしないだけでなく、場合によっては破損箇所を広げてしまう可能性も。DIYでの修理の後は、専門業者に修理を依頼するのがおすすめです。また、物置の屋根が全体的に傷んでいて部分的な修理では対応できない場合や屋根を葺き替えたい場合も業者への依頼がおすすめ。適切な修理方法のアドバイスをもらうことも可能です。ここでは、業者に依頼した場合の修理方法や費用の相場について解説します。修理方法別屋根修理の費用相場(1~10畳程度の物置と仮定)
1.塗装物置屋根にサビが発生している場合は、サビ止めを塗装します。金属製の屋根の場合、サビを放置すると、穴が空き雨漏りの原因になります。またコーキングは、経年とともに劣化するので、完全に劣化する前にコーキングを打ち直すことで屋根が長持ちします。屋根の塗装がきれいになるので、見た目がきれいになるメリットもあります。
2.葺き替え長期間メンテナンスをしておらず破損がひどい場合は、既存の屋根を撤去して新しい屋根に葺き替える葺き替えをします。物置屋根の屋根を撤去すると下地部分の補修もできるので、根本的に屋根の修理が可能です。ただし、既存屋根の撤去費用もかかるので、費用がかかり工期も長くなりがちです。
3.重ね葺き既存の屋根の上に新しい屋根をかぶせる工法でカバー工法とも呼ばれています。既存の屋根を撤去する必要がないので費用が安く、短い工期で修理可能です。既存の屋根の状況によっては施工できない可能性もあります。

屋根修理業者を選ぶ時のポイント

屋根修理ができる業者はいろいろあります。悪質な業者を選んでしまうと、うまく修理ができない、高額な費用を請求されるなどのトラブルに巻き込まれる可能性も。優良な屋根修理業者を選ぶためのポイントは下記の5つです。

  • 地域で実績がある
  • アフターフォローが万全
  • 見積りや質問の説明が丁寧で専門知識がある
  • 見積り金額が相場とかけ離れていない
  • 契約を急がない

周りで物置屋根の修理をした人がいる場合は、おすすめ業者を聞いてみましょう。しかし、タイミング良く屋根修理をする人はなかなかいないので、インターネットの口コミを参考にするのもおすすめです。屋根修理は、その場では確認できない不具合が後から発覚することもあります。修理内容に責任を持っているという意味でもアフターフォローが万全な業者を選びますしょう。契約の際に、修理の保証期間を確認しておくと安心です。また、見積りが丁寧でわからないことには丁寧に答えてくれることもポイント。見積りの際の現地調査が丁寧で、画像を使って説明してくれるのもいい業者の特徴です。相見積もりを取ることを伝えても嫌がらないで進める業者は、自信がある証拠。逆に相見積もりを嫌がり、契約を急がせる業者は見積り金額が相場とかけ離れているなど、悪徳業者の可能性が高いので注意しましょう。

火災保険を利用すれば安く修理することが可能

火災保険は、火災による災害だけに適用されるわけではありません。自然災害や盗難などさまざまな災害に適用可能です。物置が火災保険の適用範囲に含まれていて、被害の原因が台風や強風などの自然災害の場合は、火災保険が適用され費用の負担が減る場合があります。ただし、経年劣化による破損と判断された場合は、火災保険は適用されません。ここでは、火災保険が適用されるケースを解説します。
1.火災保険の適用条件火災保険は、保険会社によって適用される条件が異なりますが、多くの場合は下記の条件で適用可能です。

  • 風災・雪災・雹災の被害
  • 修理費用が20万円以上
  • 屋根修理が必要になってから3年以内
  • 物置が火災保険の保険適用対象になっている
  • 代行申請ではなく本人が申請している

実際に適用されるかは、各保険会社によって異なるので、保険会社に屋根の状況を説明して確認しましょう。絶対に火災保険が適用されるので無料で修理ができるという言葉は信用してはいけません。火災保険が適用されるかは、火災保険会社の鑑定人が鑑定しないとわからないので、屋根修理業者には判断できないことです。
2.火災保険の申請手順それでは、具体的に火災保険の申請の手順について解説します。

  • 屋根見積り業者に見積り依頼する
  • 保険会社に自分自身で火災保険の相談
  • 見積りや現地調査の結果を保険会社に説明
  • 申請書類を用意して提出
  • 保険会社の鑑定人に状況を確認してもらう
  • 保険申請の結果を待つ

どの保険会社でも、基本的には上記の流れになります。ポイントは、火災保険の申請は自分自身で行うこと。火災保険代行を持ちかける業者は悪徳業者の可能性が高いので注意しましょう。保険会社ごとに、必要書類の提出ルールが異なるので事前に確認しましょう。屋根修理の業者に見積りや現地調査を依頼してから保険会社へ連絡すると屋根の状況を説明しやすくなります。また屋根修理業者へは火災保険の利用を検討していることを伝えましょう。保険申請の結果により適用が決定すると保険金が口座へ入金され、屋根修理を開始します。屋根修理完了後に完了報告書の提出が必要になることもあるので、確認しておきましょう。

まとめ:物置屋根の修理はDIYでも可能!

物置屋根の修理はDIYでも可能です。しかし、物置の屋根とはいえ高所での作業になるので、危険が伴います。無理はしないで安全対策を取り、作業しましょう。DIYでの修理は、あくまでも応急処置です。根本的に屋根の破損を修理したい場合は、専門の屋根修理業者に依頼するのがおすすめです。

 

ロープ 1巻1,000円~
はしご(7m前後の2連はしご) 約2~3万円
ヘルメット 1,500円~
必要な道具 費用
ハトメ付き防水ブルーシート 1,000円~
土のう袋 10枚入り約250円~
真砂土、砂利など 10㎏200円~
養生テープ 1巻300円~
必要な道具 費用
屋外用防水テープ(アルミ) 1巻800~1,000円
防水シート 20m5,000円~
紙やすり 5枚入り300円~
中性洗剤 1本約200円
雑巾 1枚100円
バケツ 500円~
必要な道具 費用
コーキング剤 1本500~2,000円
コーキングガン 200~10,000円
マスキングテープ 1個300~500円
へら 1本500~1,000円
プライマー 1,000~2,000円
紙やすり 5枚入り300円~
修理方法 費用相場 施工期間
部分補修 1~10万円 1~3日
塗装 5~25万円 1~3日
葺き替え 5~40万円 7~10日
重ね葺き 3~30万円 5~7日

この記事をシェアする

おすすめコラム記事