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2021.07.30

屋根板金の種類と劣化サイン|交換工事やメンテナンスの流れも解説

  • 屋根知識
屋根板金の種類と劣化サイン|交換工事やメンテナンスの流れも解説

屋根板金は、屋根や建物などの接続部分に取り付ける重要なパーツ。そのため、劣化を放っておくと家の大事な構造や家具に雨漏りし腐食を引き起こしてしまいます。

しかし、屋根板金の劣化のサインはもちろん、使用中の製品の種類や構造等を把握していない方は多いはず。

そこで、今回の記事では屋根板金の種類と劣化サインや交換工事、メンテナンスの流れについてご紹介します。

劣化のサインを見逃さず気づく方法も合わせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

屋根板金とは

屋根板金は、ガルバリウム鋼板やSGL鋼板などの金属を板状にした屋根材。

屋根建物とのつなぎ目部分を覆っていて、雨水が屋根の内部に侵入ぜず外に流れるようレールの役割を担っています。

ガルバリウムが使われる前は、軽くて加工しやすい金属としてトタンが主流でした。

ただ、トタンは腐食や変形が早く耐久性が10年程度しか持ちません。現在では、30年耐久するガルバリウムが主流になっています。

 

屋根板金の種類

屋根板金の種類は、以下の3つ。

  • 棟板金
  • 谷樋板金
  • 水切り板金

それぞれの特徴を解説します。ぜひ参考にしてください。

 

1.棟板金

棟板金は、屋根の頂点のつなぎ目をカバーします。

スレート屋根やガルバリウム屋根などの施工に使われます。棟板金と屋根材の間に貫板を挟み、釘で固定します。

クギは、貫板や屋根材を貫通し内部の垂木にまで到達させます。そのため釘が浮いてくると一気に水が浸透しやすくなるので、マメにチェックすることが大切です。

 

2.谷樋板金

谷樋板金は、屋根同士のつなぎ目の谷部分をカバーします。

L字やコの字型の屋根は谷部分があり、構造が複雑になるほど増えます。

また、谷部分は構造上、水や落ち葉などのゴミが溜まりやすいです。

停滞する時間が長いほど水漏れや腐食、コケが生える原因になるので、劣化がひどくなる前に早めの交換が大切です。

 

3.水切り板金

水切り板金は、屋根と建物の間に設置して水が雨桶に流れるように設置されています。

屋根材の下に設置されていることがほとんどで表からはあまり見えません。

スレート屋根やガルバリウム屋根、瓦屋根などほとんどの屋根に欠かせない素材です。

 

屋根板金の工事費用

屋根板金の工事は、板金や板金周りの部材の劣化具合によってさまざま。主な費用の内訳は、この5つが挙げられます。

  • 棟板金釘打ちコーキング
  • 板金周囲の清掃
  • 棟板金交換
  • 貫板交換
  • サビ止めの塗装

また、ここで解説する費用のほか、人件費や足場代が一軒家1棟20万円弱かかります。

それぞれ解説するのでぜひ参考にしてください。

 

1.棟板金釘打ちコーキング

棟板金釘打ちコーキングの費用は、15,000~30,000円ほど。

その場合は釘を打ち戻してもまた温度変化で抜けてしまうため、コーキング材を入れて釘を打ち直す、または引っ掛かりの付いたスクリュービスで打ち直します。

半日から1日程度掛けて修理します。

 

2.板金周囲の清掃

板金周囲の清掃の費用は10,000円~30,000円ほど。

ブラシやバイオ洗浄剤などで汚れやサビ、コケを取り除きます。

高圧洗浄機を使う場合も多いですが、スレート屋根の場合は薄いため水圧で割れる可能性も。

また、塗装工事やほかの工事と一緒に依頼するとサービスしてくれることもあるので、よく相談してみてください。工事時間は半日~1日で終わることが多いです。

 

3.棟板金交換

棟板金交換は、1mあたり10,000~15,000円ほどでできます。

そのため、20坪程度の一軒家で30~40万円程度。

しかし、板金の交換が必要なほど傷んでいる際は、同時に貫板や釘も傷んでることがほとんど。

同時に修理したほうが足場代や人件費が余分にかからないためいっぺんにお願いするのがおすすめです。

 

4.貫板交換

1mあたり5,000円~10,000円程度。1~2日掛かることが多いです。

貫板はスギやヒノキなどの木製が多いですが、雨や湿気で傷みやすいので、プラスチックやゴムを加工したプラスチック木材やアルミ製を選ぶのがおすすめです。

木よりも頑丈で腐食の心配がほとんどありません。

 

5.サビ止めの塗装

板金のサビ止め塗装は、40,000~80,000円くらい。

表面的なサビや範囲が小さければサビ止め塗装でも充分ですが、サビがひどいと素材が脆くなっている場合も。

古いトタンを使用している場合はガルバリウムに交換するのがおすすめです。

スレート屋根の場合は塗装も同時に行うと安く済むことが多いです。

 

屋根板金の劣化サイン

屋根板金が劣化したサインは以下の5つから見ることができます。

  • サビ
  • ゴミや落ち葉が詰まる
  • 板金の浮きや剝がれ
  • 釘が抜ける
  • 木材の腐食

それぞれ解説するので、ぜひチェックしてみてください。

 

1.サビ

サビは、金属が水や潮、空気に触れて起こる化学変化。

塗装されている板金の中の金属が剥き出しの状態です。

ガルバリウム鋼板を使用していればサビが発生しにくいですが、雨や雪の多い地域や沿岸にお住まいの方はサビることがあります。

雨や雪のシーズンが終わったら点検するようにすれば、ひどくなる前にチェックしましょう。

 

2.ゴミや落ち葉が詰まる

谷樋板金や水切り板金は、屋根材よりも下位置に付いているため、風で飛んできた葉っぱや枝などのゴミが溜まることが多いです。

溜まったまま放置すると、流れ落ちるはずの雨水が詰まり、屋根材や塗料を侵食していきます。

そうすると虫が発生したりコケが生える原因に落ち葉が増える秋や台風の後は屋根をチェックして小まめに取り除くのがおすすめです。

 

3.板金の浮きや剝がれ

ガルバリウム鋼板の板金は10~15年程で浮きや剥がれといった劣化が表れます。

特に頂点にある棟板金は、風や雨の影響を一番受けるため、飛来物が当たった衝撃や劣化により浮き、強風で剥がれて庭や道路に落下することがあります。

板金は1.8mほどの長さがあるため、大きな事故につながることも。前もって点検することが大切です。

 

4.釘が抜ける

7~10年程度で抜けてくると言われています。

棟板金は建物の一番高い位置にあるため日光に当たる時間が長く、夏場の強い日差しと気温の上昇によって釘が抜け出ることがあります。

反対に冬場は気温が下がると板金が収縮して釘が置いて行かれ、釘が飛び出ます。

 

5.木材の腐食

板金の下の貫板や庇(ひさし)は木材が使われていることが多く、雨水や湿気に多く触れていると腐食やカビが発生しやすいです。

また、貫板は釘の交換やコーキングを施しても根っこの木材が脆くてはしっかり固定できません。

表の板金は劣化がなさそうでも、内部までチェックすることが大切です。

 

屋根板金の交換・メンテナンスをDIYするのはおすすめしない

屋根板金の交換やメンテナンスを自力で行うのはおすすめしません。

強風で板金が剥がれそうな時や飛ばされそうな時、自分で何とかしたくなりますが、屋根の上での作業はとても危険。

応急処置でも、業者にお願いすることが大切です。

プロの業者は屋根の上での歩き方や安全な立ち方などを知り、足場を使って作業します。

板金が飛びそうで危ない場合は、消防署に連絡するのも1つの策です。

無理して事故になることがないように気を付けましょう。

 

屋根板金の交換工事・メンテナンスの流れ

交換工事やメンテナンスを依頼する時は、現地の下見や見積もりが欠かせません。

しかしその後どのように工事が行われるか気になる方も多いと思います。

ここでは、屋根板金の「交換工事」や「メンテナンス」の流れについて解説します。依頼する時の参考にしてください。

 

1.交換工事

板金を交換する時は、事前の下見の際、傷んだ部分をテープやシートでカバーし応急処置を施してくれる場合があります。

その後改めて必要な処置や材料、人件費などから見積もりを取り、工事を行います。

ほとんどの場合、棟板金の交換の際に中の貫板や釘の交換、周辺の掃除はいっぺんに行うことが多いです。

足場を組み、2~3人程度で作業を行います。一般的な一軒家で1~2日で終了します。

 

2.メンテナンス

メンテナンスは、屋根の掃除や塗装、サビ止めや釘の交換など小さな作業ですが、被害が小さいうちに対処することが大切。

劣化が進むほど修理費がかさみ、家の寿命を短くします。

屋根板金の耐久年数が10年だとしたら、5~7年ごとにメンテナンスすることが大切です。

 

まとめ:屋根板金の修理は専門業者に依頼するのが確実

屋根の板金は、屋根や建物の素材や機能を守る重要な役割があります。

そのため、雨や台風などから受ける影響は大きく、定期的にチェックすることが大事。

また、屋根の異常に気づくのは、隣人からの報告がほとんど。日頃からチェックし合える仲だと安心です。

大きな劣化が起きる前にメンテナンスをすることが大切。

最近ではドローンを使って上から撮影しながら説明をしてくれる業者もいるため、騙される心配が少ないですよ。

また、屋根板金が台風で飛ばされた場合、火災保険が降りることがほとんど。ぜひ合わせて相談してみてくださいね。

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