コラム

2021.06.04

屋根修理で足場は必要?設置にかかる費用と注意点を解説!

  • 屋根知識
屋根修理で足場は必要?設置にかかる費用と注意点を解説!

屋根修理について調べてみると出てくる足場というもの。

聞きなれない足場という言葉。しかも、足場の費用は結構な高額。

足場って本当に必要なの?と疑問に思っていませんか。

屋根修理をする際には、足場は絶対に必要です。

足場があることで安心・安全な工事を行えるので、さまざまなトラブルを回避してくれるのです。

この記事では、屋根修理における足場の必要性について解説します。足場の設置にかかる費用や設置の際の注意点も解説しますので、屋根修理の際の足場について疑問に思っている方は参考にしてください。

この記事でわかること

  • 足場は4種類ある
  • 足場は安全確保や丁寧な作業、近所への配慮のために必要
  • 足場の設置にかかる費用はおよそ1㎡当たり600~1500円、設置にかかる日数は1~2日
  • 足場設置の際には瑕疵保険を確認し、近所への説明も忘れずに
  • 足場を設置している期間は防犯対策をしっかりと

 

足場の種類

屋根修理に必要な足場ですが、いくつか種類があります。

足場は大きく以下の4つに分けられます。

  • くさび緊結式足場
  • 単管足場
  • 単管ブラケット足場
  • 屋根足場

最初に、足場の種類について解説します。

 

1.くさび緊結式足場

金属でできたブラケットと呼ばれる取付金具を組み合わせて作る足場です。国内初のくさび緊結式足場の商品名から「ピケ足場」とも呼ばれています。ハンマー1本で組み立てられるので、設置や解体が簡単。丈夫で揺れにくいので、作業がしやすいのも特徴です。部材がコンパクトに結束できるので、輸送コストを下げることも可能です。

足場の設置や解体にハンマーを使うので大きな音が出ます。近所迷惑になるので、騒音対策が必要なことも。足場設置のための必要スペースが大きいので、隣家とのスペースが狭い場合は使用できません。

 

2.単管(パイプ)足場

単管(パイプ)だけで組み立てる足場です。単管(パイプ)とクランプを駆使して柔軟に足場の形状を変更できるので変形した敷地でも対応できる事が多いです。組み立てが簡単で、部材はホームセンターでも購入可能です。

2本のパイプでスペースを作るので、足場が不安定で作業がしにくくなります。また安全性が低いこともデメリット。くさび緊結式足場や単管ブラケット足場が使えない狭い場所などに使用します。

 

3.単管ブラケット足場

単管パイプをブラケットで固定して組み立てる足場です。狭い場所でも設置可能で、さらに高さや建物との間隔を細かく調整できるので、隣家との距離が狭いなどの場合でも対応可能です。また、ブラケットという金具を使ってしっかりと組み立てられるので強風にも強いこともポイント。使い勝手が良く安全性も高いのが特徴です。

しかし丈夫な分、設置に手間がかかります。ボルトを締めて部材を固定する工程が必要なため工期が長くなります。そのため、くさび緊結式足場に比べ費用も若干高め。ボルトで固定する際に、カーンカーンと大きい音は出るので近所迷惑になる可能性も。騒音対策も必要です。

 

4.屋根足場

屋根足場は、作業する屋根の傾斜が急な場合に使用します。

屋根の上は滑りやすいので、作業者の安全確保のためと屋根の品質確保のために使用する足場が屋根足場です。屋根の上に「井」の形で足場が組まれます。

屋根足場の適応基準は、屋根が6寸勾配以上の場合。6寸勾配とは、角度にすると約30度。水平方向に10寸(約30㎝)行く毎に5寸(約18㎝)垂直方向に上がる角度のことを指します。安全確保が難しい急勾配の屋根も、屋根足場をつけることで安全が確保でき、作業効率も上がります。

 

屋根修理における足場の必要性

屋根修理において足場が必要な理由は、大きく分けて下記の3点。

  • 安全確保のため
  • 丁寧な作業を行うため
  • 近所への配慮のため

それぞれ解説します。

 

1.安全確保

工事を行うには、何よりも安全第一。そのために、屋根修理の際に足場は必要です。

また【労働安全衛生法518条】で、足場の必要性が明記されています。

これによると事業者は、

  • 高さが2メートル以上の箇所で作業をする場合は、足場を設けること
  • 足場を設けることが困難な場合は防網を張り、労働者に要求性能墜落制止用器具を使用させる

など、労働者の墜落などの危険を防止するための措置を行うことが必要であり、足場なしでの屋根修理の作業を行うことは法律違反になります。

たとえ法律に違反していないとしても、高所での作業で足場を設置しないのは危険。作業員の転落や部材や作業道具の落下など、思わぬ事故につながる可能性もあります。

一般的な2階建て住宅の屋根は、高さが6~8m。転落すると大けがだけでなく死亡事故につながる恐れもあります。安全に工事を終わらせるためにも足場は必ず設置しなければいけません。

 

2.丁寧な作業を行うため

足場があることにより高所でも作業がしやすくなるので、じっくりと丁寧な作業が可能です。

屋根の修理は、細部までチェックが必要です。足場があれば、屋根の端まできっちりとチェック可能です。足場がないと無理な姿勢になってしまい、その箇所の作業が雑になってしまいます。細かく丁寧な作業をするためには、足場は必要不可欠です。

また、作業が効率よく進むと工期が短くなり、結果的に費用を抑えられるメリットもあります。

 

3.近所への配慮

屋根修理の作業には、近隣トラブルが起こりやすい作業もあります。

例えば、屋根の不具合の箇所を点検するために水を屋根に流すこと。屋根に流した水が、屋根をつたい隣家へ流れ洗濯物や車を雨汚してしまう場合があります。

また、塗装の際に塗料が飛び散る、作業によって生じた細かいゴミが散乱するなどトラブルの素となる要因はさまざまです。

足場を設置することで、飛散防止シートを利用できるので、トラブルの要因となる水や塗料、ゴミの飛散を最小限に抑えることが可能です。近所への配慮のためにも、足場の設置は必要です。

 

足場の設置にかかる費用と日数

足場にかかる費用は、足場の種類によって異なります。足場の種類ごとに相場は下記の表の通りです。

足場にかかる費用は、家の外周がわかればおおよその金額を計算できます。まずは、家の外周から足場架面積を求めます。足場架面積とは、足場の外側の面積のことです。足場架面積の計算方法は、このようになります。足場にかかる費用の計算方法は、先ほど計算して足場架面積を利用してこのように、おおよその足場の金額を計算できます。ただし、足場にかかる費用は業者によってさまざま。また、使用する足場の種類も各住宅の状況により異なります。より正確な費用が知りたい場合は見積りを取るのがおすすめです。足場設置にかかる日数も足場の種類によって異なります。足場の設置は簡単なように見えるかもしれませんが、国家資格が必要なほど建築現場では重要なため慎重に行われます。足場の種類による日数を下記の表にまとめました。一般的な住宅の場合、組み立ては約1~2日、解体には約半日が必要です。

足場設置の際の注意点

 

最後に足場設置の際には、注意することを確認しておきましょう。注意すべきは次の4点。

  • 瑕疵保険の対象範囲を確認
  • 車や庭のものは避けておく
  • 近所の方に説明をしておく
  • 防犯対策をしておく

それぞれ解説します。
1.瑕疵保険の対象範囲を確認足場設置や解体の際に、住宅の壁や窓、車を傷つけるトラブルなどがあります。時には、近隣の家を破損してしまうことも。足場設置後も、強風の際の倒壊など足場に関するトラブルはあります。足場に関するトラブルは補償されると思ってしまいますが、足場業者は屋根修理業者とは別の業者のことが多く、責任の所在が曖昧になることも。補償をめぐりさらなるトラブルへと発展する可能性もあります。このようなトラブルを避けるためにも、足場業者が瑕疵保険に加入しているか確認しておきましょう。瑕疵保険に加入している場合は、リフォーム箇所やその他、工事関係者やそれ以外など補償の対象についても確認を。
2.車や庭のものは避けておく足場設置の際には、庭にあるものや車は別のスペースに移動がおすすめ。足場の設置作業や工事中に車や庭のものが傷つく恐れがあるためです。植木鉢は事前に移動が必要かを確認しましょう。さらに、庭の植木も足場の位置によっては植え替えが必要になる場合も。枝が邪魔になり足場が設置できない場合は、植木の選定が必要になることもあります。悪質な業者は、勝手に植木鉢を移動したり、庭の植木の枝を切ることも。ひどい場合は、勝手に隣家の植木の枝を切りトラブルになる場合もあります。足場の設置位置をよく確認し、事前に庭木や車の移動をしておきましょう。
3.近所の方に説明をしておく足場設置の際には、事前に近隣への挨拶を忘れないようにしましょう。近所の方に説明するポイントは、

  • 騒音について
  • (敷地が足りない場合)足場設置のために敷地を借りることについて
  • 足場搬入の際のトラックが道路をふさぐことについて
  • 防犯について

大きく以上の4点。足場は設置や解体の際に大きな音が出ます。ハンマーで部材を叩き設置するので、大きな音が鳴ります。足場の設置や解体は、深夜や早朝には行わないようにお願いしましょう。また、敷地の大きさによっては隣家の敷地を借りて足場を設置する場合もあります。業者によっては、近所の挨拶に同行して足場の設置について説明してくれるので、同行をお願いしましょう。ところが中には、隣家が留守の間に勝手に足場を設置するといういい加減な業者もいます。隣家に勝手に足場を設置することは、違法行為なのでトラブルのもとに。そのような無責任な業者との契約はしないのが賢明です。足場の資材搬入の際のトラックが、道路をふさぐ可能性もあります。道路をふさぐ可能性がある時間帯も事前に説明しておくと、近隣の理解も得やすいでしょう。
4.防犯対策をしておく足場設置期間に多いトラブルが空き巣被害です。足場は住宅の屋根まですっぽりと覆います。足場は誰でも簡単に登れるので、空き巣にとっては侵入しやすい状況になります。さらに足場の外側にかけた飛散防止シートが目隠しになるので、足場に人がいても外部からはほとんど見えません。足場は工事期間中ずっと設置されているので、空き巣に狙われる危険性が長く続きます。有効な防犯対策としては、

  • 外出時は施錠を忘れない
  • 工事の工程表をもらっておく
  • センサーライトを設置してもらう
  • 工事がない日は足場の入口を封鎖してもらう
  • 夜に出かける際には電気をつけたまま
  • 近隣にも注意喚起

などがあります。まず、最も大切なことは外出時に施錠を忘れないことです。たとえ小さな窓でも施錠を忘れないようにしましょう。少しの時間の外出や職人さんがいる場合でも油断は禁物です。工事の工程表を事前にもらっておくと、事前に注意すべき日がわかります。工事中はなるべ外出を控える、いつもより戸締りに注意するなどの防犯対策を事前に予定することが可能です。屋根修理業者に依頼し、工事中は足場にセンサーライトをつけてもらうのも有効。センサーライトがあれば、動くものを感知すると光るので、防犯効果が高くなります。また、工事がない時間帯は足場の出入口をふさぐのもかなり有効です。可能であれば、相談してみましょう。夜間に外出する際に、部屋の電気をつけたままにしておくのもおすすめです。中に人がいると思うと空き巣も狙いにくくなります。また近隣への挨拶の際に、注意喚起も忘れずに。足場を使い隣家に空き巣が侵入する被害もあります。トラブル回避のためにも、近隣へも配慮しましょう。

 

まとめ:屋根修理には足場設置が必須

 

 

屋根修理の際には、足場は必要です。足場設置には費用もかかるため、本当に必要かと思うかもしれません。しかし、安全に作業を行うために足場は必須。また足場を設置することで、効率よく作業できるようになり品質の高い工事を行うことが可能です。さらに足場の設置は法律でも決められているので、なしにすることはできません。悪質な業者の中には、足場を設置しないという業者もいますが絶対に契約しないようにしましょう。屋根修理とは一見関係ないように見える足場。実は、屋根修理においてかなり重要なポイントです。信頼できる業者を選び、納得のいく屋根修理をしましょう。

 

足場の種類 1㎡当たりの単価
くさび緊結式足場 約800~1500円
単管(パイプ)足場 約800~1000円
単管ブラケット足場 約600~800円
屋根足場 約800~850円
(家の外周+8m)×高さ
平米単価×足場架面積
足場の種類 日数
くさび緊結式足場 約1日
単管(パイプ)足場 約1日
単管ブラケット足場 約1~2日
屋根足場 約1日

この記事をシェアする

おすすめコラム記事