2020.11.06
店舗総合保険とは?最適な保険へ加入するための3つの選び方
- 火災保険

経営者が店舗を運営していく上で、万が一のリスクに備えることはとても大切です。そんな時に役立つのが、火災保険の一種である店舗総合保険です。
店舗を借りて事業を運営する際、何もなくずっと平穏な運営ができればそれに越したことはありませんが、火災や自然災害などは気を付けていても避けようがない場合もあります。
この記事では、店舗や店舗兼住宅の設備などに損害が発生した場合に補償してもらえる店舗総合保険について詳しく解説していきます。
目次
そもそも店舗総合保険とは
冒頭でも説明した通り、店舗総合保険とは火災保険の一種である保険です。
飲食店や小売店など店舗を構えて事業を展開する場合、火災や自然災害などの万が一の事態に備えて保険に加入しておくことは、経営を維持するためにもとても重要です。
まず始めに、店舗総合保険とは一体何なのかという説明を、火災保険との違いと共にご紹介していきます。
店舗専用ならではのリスクを網羅する保険
店舗総合保険は店舗や事業所、それらに併設している建物に被害が発生した時に活用できる火災保険の一種です。
火災保険は火災による損害だけを補償している保険だと思っている方も多いかと思いますが、実は火災以外にも落雷、風災、水漏れ、盗難、水災など、数多くのリスクを補償してくれます。
店舗総合保険も一般的な火災保険と同様の補償範囲を網羅していますが、より広い範囲のリスクに備えることができるという特徴があります。
- お客様の身体や財産に損害を与えた時の損害賠償責任
- 店舗が休業した時に売上が減少した場合
火災や落雷により店舗に何らかの損害が発生した時はもちろんですが、上記のような店舗ならではのリスクにも備えることができるのが店舗総合保険の大きなメリットです。
例えば飲食店で提供した食べ物が原因でお客様が食中毒になってしまった場合、損害賠償責任が発生します。このようなケースでも、店舗総合保険の賠償責任補償特約に加入していれば、その賠償金を補償してもらうことができます。
火災、風災、食中毒が原因の営業停止処分など、店舗が休業に追い込まれて売上が大幅に減少するという事態に陥った場合も、休業損害補償特約に加入していれば休業中の利益が補償されます。
このように、通常の火災保険だけではカバーできない部分の店舗運営ならではのリスクに備えることができるのが、店舗総合保険の大きな特徴です。
火災保険との違い
火災保険も店舗総合保険も、火災や自然災害などのリスクから店舗を守るという点では同じです。しかし、『補償の範囲』という点で、この2つには大きな差があります。
店舗総合保険は上記でも説明した通り火災保険よりも補償範囲が広いので、運営する店舗で万が一の事態が発生した場合でも補償を受けられるケースが多いです。
さらに店舗総合保険を語る上で、火災保険とは異なる特例の多さは見過ごすことができない大きな特徴です。
- 生産物賠償責任の補償
- 人格権侵害賠償責任の補償
- 食中毒見舞保険金
これらは飲食店を運営する上で重要な特例です。店舗で提供した食べ物で食中毒になってしまった場合の賠償金を補償するものや、それに伴い営業停止してしまった時に見舞金として補償される特例です。
- 施術行為起因損害賠償責任の補償
- 人格権侵害賠償責任の補償
- 受託者賠償責任の補償
アパレルやサロン業などにおすすめの特例がこちら。例えば美容室やサロンなどは施術中にお客様の荷物を預かるケースが多いと思いますが、保管中に汚してしまったり破損させてしまった場合でも、受託者賠償責任の補償に加入していれば店舗側に生じた損害を補償してくれます。
美容室であればヘアカット中にお客様に怪我を負わせてしまうリスクや、接客中にお客様の名誉を傷つける発言をしてしまい訴えられるリスクも0ではありません。
そのような万が一の事態においても、施術行為起因損害賠償責任の補償や人格権侵害賠償責任の補償に加入していれば、店舗側に求められる賠償が補償されます。
最適な店舗総合保険の選び方
上記項目で説明したように、店舗総合保険には通常の火災保険とは異なる大きなメリットが多数あります。
業種や店舗を運営する場所によって、リスクは異なります。多くの保険会社からさまざまな店舗総合保険が販売されていますが、自分の店舗に最も合った最適な保険を選ぶことが何より大切です。
ここからは、店舗総合保険の選び方について詳しく説明していきます。
自店舗で発生する可能性があるリスクを考える
最適な店舗総合保険を選ぶためには、自店舗で発生する可能性があるリスクを想定する必要があります。例えば飲食店であれば火やガスを頻繁に利用するので火災のリスクが高く、反対に美容室であれば火災のリスクは低いものの水漏れによる被害は考えられます。
このように業種により異なるリスクを想定するだけはなく、自店舗が運営を行っている立地条件にも着目しましょう。
- 車の通りが多い大通りなので自動車事故が心配
- 治安が良くない繫華街なので盗難の恐れがある
- すぐ近くに川が通っているので氾濫しないか心配
- 高台に店舗を構えているから水災のリスクはないが近くに雷が落ちたことがある
- 住宅密集地なのでもしも火事を起こしてしまったら燃え広がる可能性がある
このように、店舗を運営する場所により想定されるリスクも異なります。店舗総合保険の良い所は、想定されるリスクをカバーできる補償範囲が広いという点です。
まずは自店舗が運営を行っている業種に着目してリスクを考えつつ、次に自店舗が運営を行っている場所に置けるリスクを想定し、必要だと思う特例に加入するようにしましょう。
自店舗に合った特約事項をつける
店舗総合保険は、自店舗で想定されるリスクに応じて必要だと思えば特約事項をつけることが可能です。保険会社により特例事項は異なりますので、自店舗に最適な特約事項がある店舗総合保険を選択するようにしましょう。
主な特約事項は、以下のようなものがあります。
- 地震が原因で発生した火災補償
- 悪戯や破壊行為による建物の破損に対する補償
- 商品や製品の盗難に対する補償
- 設備や什器の破損に対する補償
- 情報メディアが損害を受けた時の補償
ベースとなる補償だけでは心配だという場合は、上記のような特約事項を追加することをおすすめします。
この他にも上記項目で説明したように、お客様の身体や財産に損害を与え損害賠償責任を負うリスクが生じた時に、その賠償金を補償してくれる賠償責任補償特約や、やむを得ず店舗が休業を強いられた場合の休業損害補償特約などがあります。
保険会社により特例事項は異なりますので、さまざまな会社を比較して検討しましょう。
保険料と補償内容のバランスを考える
自店舗に合った最適な店舗総合保険に加入するためには、保険料と補償内容のバランスを考える必要があります。そのためには、多くの保険会社の担当者と話をすることが大切です。
月々必ず支払うことになる保険料は、保険に加入する上で絶対に外せない点です。店舗総合保険を取り扱っている会社は多いので、まずは気になる保険会社すべてで見積もりを取ってみることをおすすめします。
保険料は安ければ安いだけ良いというものではありませんが、保険料と補償内容のバランスが最適な店舗総合保険を選択するためには、多くの保険会社で見積もりを出してもらう必要があります。その中から目ぼしいものを取捨選択し、気になる保険会社の商品の詳細を詳しく聞いていくという方法が良いでしょう。
大手の保険会社であっても、その会社により特色や強みは異なります。飲食店に強い保険会社もあれば小売店に強い保険会社もありますので、自店舗に合った自分だけの保険にカスタマイズでき、なおかつ保険料と補償内容のバランスが最適なものを選びましょう。
また、保険会社によって申し込み方法も異なります。対面募集が基本ではありますが、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、インターネットのみで契約が完結できる会社も増えています。
保険選びにそこまで多くの時間を割くわけにはいかないと考えている方は、インターネットのみで全てが完結できる保険会社を選択するというのも一つの手です。
まとめ
店舗総合保険の概要と、最適な保険へ加入するために覚えておきたい3つの選び方を紹介してきましたが参考になりましたか?
一言で簡単に説明すれば、店舗総合保険は店舗用の火災保険です。火災保険は火災のみならず、さまざまな自然災害による被害にも対応している保険で、多くの損害を補償してくれます。
例えば、強風による風災で自店舗の屋根が飛ばされてしまった場合、このようなケースでも店舗総合保険を活用すれば、自己負担なく屋根を修理できる可能性があります。
そんな時にぜひ活用して頂きたいのが、北関東で初めてドローンを利用して屋根を点検し、ワンストップサービスで修理することが可能なヤネラボです。
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