2021.02.09
瓦屋根の修理費用相場と3つの安くする方法を紹介
- 火災保険

瓦屋根の修理費用相場を知っていますか?
さまざまな屋根材が存在しますが我々日本人に馴染み深い屋根材と言えば、瓦屋根の存在は見逃すことはできません。他の屋根材と比較しても寿命が長いため修理や補修の必要があまりない瓦屋根ですが、重量があるため地震などの災害に弱いというデメリットもあります。
この記事では瓦屋根の修理費用相場と、修理費用を安く抑えるための方法をご紹介していきます。瓦屋根を修理したいと考えている方は、是非この記事を参考にして下さい。
目次
屋根修理の費用相場
一口に屋根修理と言っても、修理の種類により大きく費用相場は異なります。まずは、主な屋根修理の費用相場と、部分的な修理の費用相場を紹介していきます。
主な屋根修理の費用相場
雨漏り、経年劣化による修理・交換・補修、自然災害による被害など、屋根を修理しなければいけない状況は、家を持っている方であれば誰もが不意に訪れる可能性があります。
- 屋根付属部品の交換、修理⇒1万円〜80万円
- 雨漏りの修理⇒20万円〜35万円
- 塗り替え⇒35万円〜60万円
- 葺き替え⇒70万円〜350万円
修理する範囲、足場を組む必要があるかどうか、使用する材料などで屋根修理の費用は大きく異なります。
屋根の付属部品を交換したり修理する作業は足場を組む必要がない場合があるので安価な修理費用となり、葺き替えは今ある屋根を全て取り外して新しいものに替える工事なので施工時間が長く、足場を組む必要があるため高額です。
葺き替えは土台から新しい素材に変更するので、選ぶ素材で費用相場は大きく変わります。修理前に必ず複数業者に見積もりを取ってもらい、慎重に業者を選びましょう。
部分的な修理の費用相場
瓦屋根が一枚だけ飛んでしまった、一部分だけ壊れてしまった、部分的に漆喰にヒビが入ってしまっているなど、ここからは屋根を部分的に修理する時にかかる費用相場をまとめて紹介していきます。
- 瓦の補修、交換⇒1万円〜30万円
- スレートの補修、交換⇒1万円〜30万円
- 漆喰の補修⇒3万円〜80万円
- 棟板金の補修、交換⇒20万円〜100万円
瓦の部分的な破損は、補修や交換で修理することが可能です。瓦1枚から交換の対応をしてくれる業者もありますので、事前に確認してから依頼するようにしましょう。
漆喰は瓦屋根の隙間を埋める材料になるもので、経年劣化などによるヒビ割れを補修するために使うものです。ヒビ割れは見栄えの悪さはもちろん、放って置くと経年劣化を促進させてしまうだけでなく雨漏りの原因になることもあります。
屋根の頂上部分に設置されている屋根材である棟板金の補修や交換が高額な理由は、足場を組む必要があるためです。強風などで破損することが多い部分ですが、部分的な屋根修理の中では高額な費用が必要であるということを覚えておきましょう。
瓦屋根の種類別修理費用相場
一口に瓦屋根と言っても、修理する瓦屋根の種類により値段が異なります。ここからは、主な瓦屋根の種類別修理費用相場をまとめて紹介していきます。
- 陶器瓦⇒5,500円〜15,000円/1㎡
- 素焼瓦⇒5,000円〜9,000円/1㎡
- いぶし瓦⇒7,000円〜13,000円/1㎡
- セメント瓦⇒5,000円〜10,000円/1㎡
- 銅板瓦⇒16,000円〜20,000円/1㎡
- 本瓦⇒50,000円〜/1㎡
このように修理する瓦屋根の種類で値段が異なります。陶器瓦が最もオーソドックスな屋根瓦で、我々が良く目にする屋根瓦は大体がこの瓦です。素焼瓦は赤瓦で、洋風な家で良く使われています。
銅板瓦は神社仏閣に使われている銅を原料にした瓦で、本瓦は武家屋敷などで使われている高級な屋根瓦のことです。瓦屋根を修理する前にまずは自宅で使われている瓦の種類を把握しておくと、ある程度の修理費用相場を知ることができます。
瓦屋根の修理費用を安くする方法
決して安くない費用がかかる瓦屋根の修理ですが、ここからは瓦屋根の修理を少しでも安くする方法を紹介していきます。
複数業者に見積もりを依頼
瓦屋根の修理を少しでも安くするためには、複数の修理業者に見積もりを依頼するようにしましょう。これを、相見積もりと言います。
複数業者で比較してから修理を依頼する業者を選ぶということを事前に伝えておくと、さらにお得な条件を提示してくれる可能性もあります。もちろん安ければ安いだけ良いというわけではありませんが、利用する材料も担当者の対応も良く実績のある業者であれば、相見積もりで考えていると伝えれば、他社よりも安い条件で引き受けてくれる可能性はあります。
複数業者へ依頼せずに、ひとつの業者だけに見積もりを頼み修理を依頼するのは非常に危険です。屋根修理は日程や材料などで大きく費用が異なりますが、専門的な話になりますのでひとつの業者だけでは妥当な価格なのかどうかを判断できません。
複数業者に見積もりを依頼することはもちろんですが、その他にも以下に当てはまる業者へ依頼することをおすすめします。
- しっかりとした現地調査を行ってくれる
- 見積もりの内訳を細かく教えてくれる
- 予算内で希望を叶える方法を提案してくれる
- アフター保証がある
こちらが依頼していないにも関わらず突然訪問してくる業者や、契約の時に書面を交わさない業者は悪質業者の可能性が高いので、くれぐれもご注意下さい。
上記条件を満たしている業者は優良である可能性が高いので、相見積もりで金額感が最も合っている業者を選択するようにしましょう。
DIYで修理する
瓦屋根の交換や修理は、DIYで費用を安く抑えることが可能です。
瓦が強風などの影響で飛んでしまったり破損してしまった場合、部分的であればその壊れた瓦を自分で屋根に登って取り外し、新品の瓦をそこにはめ込みます。瓦の大きさが合っていれば隙間もできませんので、比較的簡単に交換できます。
他にも瓦のヒビ割れによる雨漏りにもブルーシートやコーキング材、防水アルミテープなどで補修可能です。すべてAmazonなどで安価で購入できますので、費用を安く抑えたい方は自分で修理を行ってみましょう。
しかし、屋根の上は平坦ではなく傾いているので危ないですし、新品で購入した瓦の大きさが合っていない場合はサンダーなどで加工しなければいけません。新しい瓦を入れ込む時に無理な力を加えると、両隣の瓦を壊してしまうかもしれないなどの二次災害のリスクもあります。
手間が掛かり危険性も高いDIYになりますので、少しでも危険だなと感じたらプロの方に屋根修理をお願いするようにしましょう。
火災保険を適用する
火災保険が適用されるのは火災だけと思っている方が多いかと思いますが、実は火災保険を使って屋根の修理をすることが可能です。
多くの火災保険の補償内容には風災被害がセットになっていますので、例えば台風による強風で瓦屋根が破損してしまった場合は火災保険の対象となりますので、保険を適用して実質無料で屋根を修理することができます。
- 保険金請求書
- 修理見積書
- 被災箇所の写真
火災保険を適用して屋根の修理をする方法は、とても簡単です。
まずは保険会社へ連絡し、必要書類を請求します。請求した資料が届くまでは時間がありますので、それまでに屋根修理業者へ連絡して見積書や被害箇所の写真撮影を依頼します。
被災と判断するには無理がある、または請求金額が過度であると判断された場合は、保険鑑定会社から調査がくることもありますが、多くはすぐに保険金が支払われます。
台風による強風で瓦屋根の一部が飛ばされてしまった場合、以下の費用を火災保険で支払うことができます。
- 瓦の葺き替え費用
- 足場組立費用
自然災害による被害の場合は屋根の修理にかかった全ての費用を火災保険で支払うことができますので、火災保険の補償内容に関してはしっかりと目を通しておきましょう。
火災保険=火災被害という認識を持っている方が多いので、台風で屋根が壊れても保険に入っていないから自費で修理を行ってしまうという方もいます。火災保険は風災以外にも落雷、雹災、雪災、破裂、爆発による損害なども補償範囲になっています。
火災保険を適用すれば実質無料で屋根の修理ができますので、しっかりと補償内容や範囲は理解しておきましょう。
まとめ
瓦屋根の修理費用相場と安くする方法を紹介してきましたが、参考になりましたか?
一口に瓦屋根の修理と言っても、修理する材料によって大きく費用は異なります。屋根修理を考えている方は、ぜひ安くする方法を活用してみて下さい。
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