2020.11.13
トタン屋根の修理を自分でする3つの方法!火災保険を使って費用を抑えるポイントも解説
- 火災保険

住宅や倉庫の屋根として使われているトタン屋根は、経年劣化やサビによる穴、強風が吹いたことによるめくれなど、トラブルがつきものです。
穴が開いてしまったことによって、その部分からの雨漏りも心配なので、早急になんとかしたいと思いますよね。
トタン屋根は、自分で応急処置的に修理することが可能です。
しかし、雨漏りの程度によっては大掛かりな作業となってしまったり、雨漏りが再発してしまったりするケースもあるので、自分で行う修理は応急処置と考え、業者に依頼するほうが再発するリスクは少ないと考えたほうが良いでしょう。
この記事では、トタン屋根を自分で修理する方法と修理する際の注意点、火災保険を使って費用を抑える方法をご紹介します。
目次
トタン屋根を自分で修理する方法
トタン屋根は雨漏りがしないよう、自分で修理することが可能です。しかし、高所での作業になるため、必ず2人で行うようにしましょう。
また、ヘルメットを着用し、足場をしっかり固定するなどの安全対策をしっかり行ったうえで作業を実施しましょう。
まずは、トタン屋根を自分で修理する方法をご紹介します。
防水テープで穴をふさぐ
防水テープはホームセンターで手に入る、銀色のテープです。「屋外用」と表記のあるものを選ぶようにしましょう。
以下の道具を用意します。
- 防水テープ
- 紙やすり
- バケツ
- 中性洗剤
- 雑巾
道具を用意したら、以下の方法で修繕します。
- 防水テープを貼る部分の塗装を紙やすりで削り取る
- バケツに水で薄めた中性洗剤を入れて、雑巾に含ませたら補修する場所の汚れを落とす
- 補修する場所に防水テープを貼りつける
塗装があると防水テープの粘着力が落ちてしまうので、テープを貼る部分の塗装を紙やすりで削り取っておきます。
汚れを落としたあとは水拭き、からぶきをしてしっかり乾かしてから次の工程に移るようにしましょう。
防水テープを貼るときは、空気を抜きながら気泡が入らないように貼ります。防水テープの粘着力には寿命があり、雨風や砂埃などの影響を受けると粘着力が落ちて剥がれやすくなるため、一時的な応急処置として使いましょう。
コーキングで穴を埋める
屋根の隙間の修理にはコーキングが有効です。コーキングは屋内外で活用できるので、DIYに興味のある方は使い方を覚えておくと便利です。
コーキングを使う際には以下のものを用意しましょう。
- コーキング剤
- プライマー
- マスキングテープ
- ヘラ
- バケツ
- 中性洗剤
- 雑巾
道具を用意したら、以下のように修繕を行います。
- コーキングを打つ場所と周りを、中性洗剤を含ませた雑巾で綺麗に拭く
- マスキングテープで隙間の周りにコーキングがつかないように養生する
- コーキングが付着する面に補強のためのプライマーを塗る
- 修繕箇所にコーキングを打つ
- ヘラを使って整え、マスキングテープを剥がす
事前の下処理をしないことで、すぐに取れてしまうので、1~3の工程をしっかり行うようにしましょう。
時間が経つとコーキングの表面が固まり始めて、マスキングテープを剥がすのが大変になるので、コーキング剤を打ったらすぐにマスキングテープを剥がすようにしましょう。
ブルーシートで屋根を覆う
穴の箇所がはっきりわからないが雨漏りしている、というような場合は、屋根全体をブルーシートで覆います。
以下のものを準備しましょう。
- ブルーシート
- 土のう袋
- テープ
ブルーシートで屋根全体を覆ったら、端に土のう袋を置いて、テープを貼って固定します。ロープや紐を使ってしまうと屋根を傷つけてしまう恐れがあるので、テープでの固定がおすすめです。
土のう袋は大変重いので、必ず2人で足元を確認しながら屋根上に運ぶようにしましょう。
自分で修理する際の注意点
トタン屋根を修理する3つの方法をご紹介しましたが、修理をする際に気を付けるポイントもあります。
高い屋根に上るという行為は、熟練の職人さんでも危険が伴う作業です。
ここからは、自分でトタン屋根を修理する際の注意点をご紹介します。
自分でする処理は応急処置と考える
自分で行う修理は、費用も安く抑えられ簡単にできるというメリットがありますが、一時的な応急処置にしかならないということを覚えておきましょう。
また、応急処置が失敗していて、再び雨漏りしてしまうという可能性も十分考えられます。
屋根の穴から雨漏りが起きると、家の耐震性が低下してしまったり、カビが生える原因になったりするので、応急処置が終わったら早めに修理業者に修理を依頼するようにしましょう。
必ず2人で行う
トタン屋根の修繕は屋根の上に上って行う必要がありますが、高所での作業は熟練の職人さんでも2人で声を掛け合いながら行うのが普通です。
高所作業は必ず2人で行うようにし、ヘルメットやハーネスなどを着用して転落による怪我に備えましょう。
何かあったらすぐに対処できるように、上に1人、下に1人待機するようにし、下で待機する人は脚立をしっかり押さえたり声かけをして様子を確認するようにしましょう。
火災保険を使って費用を抑える方法
トタン屋根の修理を業者にお願いする場合、修理の方法は4通りあります。
- 塗装→1㎡あたり約3,000~5,000円
- 部分補修→1㎡あたり約5,000~8,000円
- カバー工法→1㎡あたり約5,000円
- 葺き替え→1㎡あたり約13,000円
このように工事方法によって価格が大きく変わってくるので、できるだけ修理費用を抑えたいと思う方がほとんどです。
そこで最後に、トタン屋根の修理に火災保険を使って費用を抑える方法をご紹介します。
火災保険を使えるのは自然災害
火災保険は火災だけの補償ができるという内容のものではなく、自然災害による風災、水災、落雷、雹災、雪災などにも適用されます。
そのため、屋根の破損の原因が風災や雹災、雪災によるものと証明できれば火災保険で修理費用を賄うことができます。
火災保険が適用されない場合は以下のようなケースです。
- 経年劣化である
- 故意、または過失による破損
- 事故から3年以上経っている
経年劣化や故意、過失による破損は火災保険は適用されず、保険金をうけとることができません。
また、自然災害による事故で破損してから3年以内なら火災保険の申請ができますが、3年を経過してしまった事故では保険金の申請ができないので注意しましょう。
3年以内であっても、時が経つともに自然災害による破損だと証明することが難しくなるケースもあるので、事故後すぐに火災保険の申請をするのがおすすめです。
悪徳業者に注意する
屋根業界には残念ながら悪徳業者も多いので、経験豊富な優良業者を見つけて工事を頼むことがとても重要になります。
悪徳業者につかまってしまうと、保険金をだまし取られてしまったり、必要のない工事に保険金で補償された額以上の金額を要求されたりします。
以下のような業者には注意が必要です。
- 突然訪問してくる業者
- 大きく値下げをしてくる業者
悪徳業者に多いのが、突然訪問をしてきて修理をします!と押しかけてくることです。あらゆる口実を使って家に入りこもうとしてきますが、優良業者はこのような飛込営業はほとんど行っていないので注意しましょう。
また、100万円単位での値下げをすると言ってくる業者にも注意が必要です。そもそも屋根の工事に関しては10万円単位でも値下げは難しいので、大幅に値下げをするように見せて論点をずらそうとしている可能性があります。
経験豊富な優良業者を探す
屋根修理に火災保険を適用したい場合は、信頼できる優良業者を探すことも重要です。修理を依頼する屋根業者によって、作業の内容や料金が異ります。部分修理で良いところを葺き替え工事にされてしまったりすると工事費用は高額になってしまう恐れがあります。
屋根修理業者は以下の点に注意して選びましょう。
- 実績のある業者
- 調査をしっかり行ってくれて、映像で確認できる
- 細かく見積書を作成してくれる
屋根修理業者として実績のある業者を選ぶことで、火災保険の申請時のアドバイスをもらえたり、保険の範囲内で直すといった要望にも応えてくれる場合があります。
また、屋根の調査は下からは見えない部分なので、しっかり写真や動画を見せてくれて、破損している箇所を一緒に確認できるような状況を作ってくれる業者は安心できます。
保険会社に提出する書類の一つである見積書は、丁寧に細かく詳細が記載してある必要があります。そういった必要書類をしっかり揃えてくれることも重要ですし、何より不明確な見積書では工事に対しての不安感も募ります。
こういった点に注意して経験豊富な業者に依頼することで、火災保険の申請をスムーズに行うことができます。
まとめ
トタン屋根を自分で修理する方法と修理する際の注意点、火災保険を使って費用を抑える方法をご紹介しましたが、参考になりましたか?
トタン屋根の修理は自分で行う際、応急処置と考えて、自分で修理した後は必ず信頼できる業者に頼んでしっかり直してもらうようにしましょう。
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